ガス事故から国民の大切な命と財産を保護    

ガス産業の発展に貢献

去る29日、ガスの安全とガス産業の発展に貢献した功労者を表彰し、ガス安全の実践を誓うことを目的に開催された第30回大韓民国ガス安全大賞がソウル63ビルで開催された。

今年で30周年を迎えた大韓民国ガス安全大賞は、産業通商資源部の主催、韓国ガス安全公社の主管で行われた。今回の行事を主管した韓国ガス安全公社は、ガス事故から国民の貴重な命と財産を保護し、ガス産業の発展に貢献するために設立された韓国唯一のガス安全管理を専門とする企業だ。韓国ガス安全公社は48年間にわたり国内のガス安全管理を担当し、ガス事故を世界最低水準に低減してきた。1995年の国内ガス使用世帯が1,395万世帯だった当時の事故件数は577件だったのに対し、2022年の使用世帯は2,457万世帯で2倍近く増えたことになるが、事故件数は73件で約8分の1に減った。また、国内企業の技術向上はもちろん、グローバルな競争力を確保できるよう、持続的なコミュニケーションと革新を積み重ねてきた。

現在、韓国ガス安全公社はガス安全のための知識と専門技術の普及を通じて安全管理における専門人材の育成を主力事業として進めている。また、ガス施設や製品を対象とした法定検査、都市ガス供給施設の施工監理、企業の安全管理計画に対する審査と評価、ガス施設に対する随時検査や安全点検など、ガスを原因とする災害を未然に防ぐための各種の検査も行っている。

第30回大韓民国ガス安全大賞

国民の安全と産業発展のために革新を重ねることを誓う

大韓民国ガス安全大賞は、1994年の第1回「ガス安全促進大会」を皮切りに今年で30回目を迎えた。この行事は、ガス産業関係者の自負心を高めるのはもちろん、ガス安全に対する決意を新たにするガス産業界を代表する行事であり、祭典の場として機能している。また、ガス産業分野では唯一の政府表彰行事であり、ガス安全管理に献身し国の経済発展に貢献した功労者に対する表彰と、ガス産業従事者のガス安全のための実践意志を固める重要な場でもある。

行事は韓国ガス安全公社のイ·スブ社長職務代行のあいさつから始まった。イ·スブ社長職務代行は、あいさつの中で感謝の意と共に「韓国ガス安全公社は産業現場の革新の過程を共に歩み、韓国社会のガス安全を脅かす要素を積極的に見出して改善し、そのために不必要な規制を抜本的に改革していくつもりだ」と述べた。

また、韓国ガス安全公社が行っているガス安全管理に対する今後の計画を明らかにした。まず、ガス事故を根本的に断ち、国民が体感できる安全管理革新をリードすると述べた。イ社長職務代行は、「ガス事故の中で人的被害が最も多い3大事故である一酸化炭素中毒事故、ブタン燃焼器事故、ガス栓事故について、一酸化炭素警報器設置の義務化、破裂防止装置ブタン缶の装着、ガス栓安全コックの開発および普及など、根本的な予防対策を推進している」と語った。また、AI・デジタルプラットフォームなど技術環境に応じた安全管理方式の革新についても言及した。

次に、長期使用都市ガス配管に対する不安を解消するために、安全管理をさらに徹底すると述べた。現在、全国に設置されている都市ガス配管のうち20年以上経った配管は全体の約40%で、現在、韓国ガス安全公社は、都市ガス配管の安全管理のために、これらの配管に対する定期検査、精密安全診断、配管健全性管理などを実施している。また、今後は精密安全診断の対象を非都市地域にまで広げ、先端装備を導入して、政府と都市ガス会社との緊密な協力の下で長期使用配管の維持保守はもちろん、安全技術の開発にさらに拍車をかけるつもりだと述べた。

最後に、水素安全管理2.0ロードマップを成功裏に完成させると語った。昨年5月、政府はクリーン水素中心の水素産業育成のために「水素安全管理ロードマップ2.0」を発表した。イ社長職務代行は「ガス安全公社は、急速に変化する市場状況と企業の需要に迅速に対応するために、先制的な安全基準の開発、規制革新、安全管理能力の強化など、水素安全専担機関としての役割を忠実に果たしていきたい」と伝えた。

30周年を記念する特別展示館設置と祝賀メッセージ上映

ガス安全の生活化を実践する祝祭の場

この日の行事は開会のあいさつに続き、記念のあいさつ、祝辞、有功者表彰などの順で進められた。行事にはパク·チャンギ産業通商資源部水素経済政策官、国会産業通商資源中小ベンチャー企業委員会所属のキム·ソンウォン、キム·ハンジョン議員、パク·ジヒョン韓国電気安全公社社長、パク·ヨンスク安全生活実践市民連合代表など各界の要人とガス産業従事者および受賞者が多数参加した。

特に、パク・チャンギ水素経済政策官は、「今年のガス事故発生回数と人的被害は過去最低水準で、過去最も多かった95年と比較すると、事故件数は90％、人的被害は95％減少した」とし、「このような成果は、困難な状況の中でも、国民生活と密接する生活の現場においてガス産業関係者の方々が献身的に使命感をもって成就した名誉ある成果だ」と伝えた。また、「ガス安全の英雄である過去29年間の功労者2,987人、そして今日の受賞者108人、さらに、今日この場におられるガス産業界の皆様の努力に感謝し、今後も引き続き努力してくださることを願う」と祝辞を述べた。