韓国の代表的なマスク専門メーカー「ユニーク」は、新型コロナウイルス感染症が発生する以前から国内で感染予防マスクを生産してきた企業だ。 2020年初めのマスク不足騒動の時にも最高品質のマスクを低価格で供給し、韓国を代表するマスクメーカーという評価を受けている。当時、マスクを買い求めるために苦労したた国民ならば、代表ブランド「ヒューグリーン」をはっきりと記憶していることだろう。当時、全国的にマスク不足が深刻で、国民がとても混乱していた時に、低価格でマスクを供給し、いわば「干ばつに降る恵みの雨」のような役割を果たした。当時、マスクの価格は1枚で最高7000ウォンまで高騰したが、ユニークは調達庁への納品価格と同じ900ウォンという低価格でインターネットでの販売を行った。ユニークのヒューグリーンは、価格だけでなく品質も他社製品に比べて格段に優れており、大型サイズは余裕のある大きさに作られ、国民から好評を得た。ユニークは新型コロナウイルス感染症が発生した当時、すでに国内最高レベルのマスク生産施設の基盤を備えていた。優れた生産設備のみならず、地域で唯一、自社での品質検査が可能な機器も構築した状態だった。チェ代表は、「当時、生産したマスクの品質を朝から晩まで毎日検査した。あの当時は品質検査のための装備を有しているメーカーは全国に4社だけだった。私たちの製品だけでなく、複数の競合他社も当社に製品を持ってきて品質検査を行うほどだった」と語った。このように生産された最高品質のマスクを安い価格で買い求めた顧客は今もヒューグリーンにこだわるなど、顧客ロイヤルティが高い。

感染予防マスク、根本的な限界から脱し、新たなファッション/生活アイテムとして定着

多様なニーズに合わせた製品を供給し、代表的な総合マスク専門メーカーとして発展

過去2年間で、マスクは私たちの生活の中に完全に溶け込んだ。保健/感染予防製品という根本的な限界から脱し、新たなファッションとして、また、個性を表現するひとつのアイテムとして定着している。色や形、デザイン、顔の形はもちろん様々な細かい特徴を盛り込んだ数多くのマスクが発売され、新しい生活必需品でありファッションアイテムとなったわけだ。ユニークではこのような時代的変化に合わせて、様々なマスク製品を開発して発売している。自社製品以外にも、様々なメーカーの高品質のマスクを国内はもちろん全世界に供給している。チェ代表は、「現在、マスクはブランド化されている。服飾ファッションのように、カラー、デザインなど多様な種類のマスクに対するニーズが高まっている。新型コロナウイルスが終息した後も、このようなトレンドは続くものと考えられ、当社では国民の高い関心と基準に合った製品で事業を展開していく予定だ」と述べた。

ユニークの代表的なマスクブランドであるヒューグリーンの製品はすべて、食品医薬品安全処の承認を得ており、KF-94、KF-80、KF-AD、飛沫防止マスクなど、多様な製品を生産している。最近では、コメディアンのイ·ボンウォンがモデルのボンマスクと、自社デザインのキャラクター「ヒューランイ」取り入れた可愛いらしい子供用小型マスクも製作して全国に供給している。また、ETICA、airdays、ibanari、ebeなど、韓国を代表するマスクも併せて販売し、国内の代表的な総合マスク専門企業として発展した。

顧客に様々なマスクを供給するためにベストを尽くす

この会社が販売しているマスクは、製品ごとにそれぞれ様々な特徴がある。ヒューグリーンが発売したボンマスクは、従来のヒューグリーンマスクを少し変形させたモデルで、コメディアンのイ·ボンウォン氏が専属モデルとなっている。 3段立体構造で厚めに作られており、快適な着用感が最大の長所だ。また、マスクがモールド加工されており、繰り返しの呼吸にも製品の変形がほとんどない。国産原材料を使用しており、自分撮りや顔写真の撮影の際も自然できれいに撮れるのも大きな特長だ。キム·テヒマスクと呼ばれるアイバナリ（ibanari）マスクは、マスクひもが少し長めで、着用後も余裕があり、フィット感に優れている。俳優のチョ・ジョンソクがモデルになっているエアデイズ(airdays)は2D製品で、若い女性層を中心に高い人気を得ている。この他にも、芸能人キム·ヒチョルがモデルとして活動しているイービー（eve）も市場で着実な人気を得ている。ユニークのチェ代表は、「最近はマスクの着用が普遍化し、顧客のニーズも多様化している。これに合わせて様々なマスクを開発し、また他社製品も同時に販売するなど、顧客に多様なマスクを届けるためにベストを尽くしている」と述べた。

国内最大規模のマスク専門ショッピングモールオープン予定、顧客が実際に着用して購入

ユニークは今後、国民に円滑にマスクを供給し、多様化しているニーズに応えるために、オフラインのマスク専門店とマスク総合ショッピングモールを近々オープンする予定だ。チェ代表は、「医薬部外品に指定されている保健マスクが、機能とデザインの面で徐々に細分化されてきており、顧客のニーズも多様化している。顧客にさまざまなマスクに関する正確な情報を伝え、顧客が最も必要とするマスクを販売したい。そのためにマスク専門家を育成し、今後、マスク産業を育てる人材の育成も同時に推進する計画だ。これを通じて、感染予防のために必須のマスクを、一つの生活アイテム、そしてファッションアイテムにしていく」と語った。ヒューグリーンはデパートや大型スーパーにポップアップストアをオープンして消費者にまずお目見えした後に、オフライン総合ショッピングモールをオープンしてヒューグリーン製品をはじめ国内で生産している様々なマスクまで、あらゆるマスク製品を販売するという目標を掲げている。顧客が実際にマスクを着用してみてから購入する機会を提供しようというものだ。これと同時に海外市場もさらに積極的に開拓していく計画だ。現在、eBayグローバル事業チームとも製品販売に関する話し合いを進めており、香港と中国市場への進出についても現地企業と協議している状況にある。