最先端衛生資材と産業資材を生産、強小企業「(株)ラークインダストリー」

飽くなき開発とイノベーション

最先端の衛生資材と産業用資材を生産する(株)ラークインダストリーは、おむつの面ファスナー分野において優れた技術力と複数の特許を有し、信頼性の高いブランドパワーのある専門企業だ。15年をかけて専門分野で海外輸出のノウハウを積み上げ、技術開発と品質管理、ISO9001/14001、ISO45001など国際規格認証を取得し、海外の大企業に輸出している。すでに日本や先進国の市場を占有しているが、製品の品質向上のための品質システムの構築と体質化に常に努めている(株)ラークインダストリーは、特許12件とデザイン登録6件を取得している。また、「ベスト・クオリティそしてベスト・サービス」を顧客満足のモットーとしてリアルタイムの顧客とのコミュニケーションを通じて意見や改善内容を積極的に反映するなど、顧客満足のためのサービス品質システムを構築、国内外に巡らせたネットワークで急変する市場の動向に関する情報を入手して競争力を確保した。進化をしない生物は淘汰されるように、企業の生態系も自然と同様に革新することなしにはライバル企業に後れを取って消えることになる。

2003年から地道な開発により様々な技術特許の登録完了

衛生おむつの面ファスナー分野で肩を並べる者のない技術力を保有

1999年にキム・ジョンヨプ社長がヤンウィ産業という名で立ち上げた(株)ラークインダストリーは、2003年からモールドカップブラジャーの製造方法、おむつおよびサニタリーナプキン用機能強化不織布の製造方法、スポーツシューズのソールおよびモールド用弾性体の製造方法、おむつおよびサニタリーナプキン用軽量吸収、分散不織布の製造方法に関する特許を出願した。その後も大人用おむつ締結テープおよび成形装置、おむつ廃棄処理用粘着テープ、フック締結長繊維不織布ループなどの特許登録を完了した。海外企業との技術提携により最先端衛生資材を生産する（株）ラークインダストリーの主力商品としては、衛生おむつ資材、マスク防護服資材、産業用資材がある。衛生おむつ用としては、幼児用と大人用の衛生おむつに用いる締結バンドで、フロントテープとループが結合しておむつを固定するフックテープ、おむつに使う様々なSPB不織布などを生産しているる。キム社長は「弊社で生産する部分は、おむつを固定するためのバンド部分（フックとループ）、おしっこを受けとめるトップシートと漏れを防ぐバックシートだ。おむつの構造は大きく変化しているが、おむつの場合はほとんど不織布を使用する。ところが不織布は親水性がなく、自然の状態では分解されない。生分解の部分と肌へのやさしさという点にさらに気を配って品質改善のための努力を続ける」と述べ、今後のおむつ素材の開発に対する意向を明らかにした。

様々な特許技術を基に世界各国に輸出

中小ベンチャー企業部が選ぶ「グローバル強小企業」、金泉市が選ぶ「地元のトップ企業」

（株）ラークインダストリーの様々な特許技術に支えられ、韓国内にとどまらず米国、日本、中国、東南アジアなど海外にも輸出を行い、2005年に「第42回百万ドル輸出の塔」を、2010年には「千万ドル輸出の塔」を受賞し、2012年には「輸出強小企業」に選ばれた。このような実績が認められ、2019年に中小ベンチャー企業部は(株)ラークインダストリーを「グローバル強小企業」として選定、6月には金泉市が「今月の企業」に選定、翌年の2020年には金泉市の「地元のトップ企業」に選定された。キム・ジョンヨプ代表は「初めて日本市場に進出した時には、うちの製品を持ってとにかく日本へ行って、製品の優れた点を日本の企業に知らせて回った。無謀とも言えるほど製品の良さ一つを売り物に、そのような活動を15年以上続けた。多くの忍耐を必要としたが、時間が経つにつれ日本市場の中でうちの製品が良いと噂になった。そして品質管理とアフターサービスにも地道に気を配り、品質の安定性も認められるようになった。契約を結んだ相手の企業から注文が入ると、一か月もかからずに開発を完了して提供しているが、このスピードが取引先にとって役に立つ会社として定着する決定的なきっかけとなった」と語る。新しい市場開拓と売上増大のためには、新たなアイテムを 音 し続けなければならない。短い期間に安定した品質を確保するために、社内の品質管理システムを追加で導入し、現在開発中のアイテムを市場に適用させることによって技術の優位性と価格競争力を同時に確保していく」と自信をのぞかせた。

最高の品質とサービスを提供

顧客満足と価値経営のスローガン、顧客とともに成長する企業

（株）ラークインダストリーは優れた品質にこだわり、最高の製品を生産しようと絶えず努力する。 「より優れた、より便利な資材の供給」という経営哲学を持ち、たゆみない研究開発を行っている。顧客が安心して便利に使うことができ、顧客に最高の満足を提供する製品を供給するために、すべての従業員が一丸となって品質とサービス管理に努めていまる。顧客満足と価値経営というスローガンのもと、改善と実践という破壊的イノベーション精神を中心としてさらなる一歩を踏み出すために最善を尽くしている。今後の開発の方向性についてキム代表は、「最大のイシューは環境への配慮の部分だ。おむつにおいては、自然にうまく分解されることが何よりも重要で、肌とともに息をすることが重要だ。自然素材を完全に自然の材料から生産するには限界がある。技術が発達した今日、いかにして人工的に自然なものにするかというのがポイントとなる。このような開発を一企業が行うには、あまりにも多くの投資を必要とするので無理がある。臨床実験から消費者の選好度調査など、あまりにもなすべきことが多い。私ができる範囲内で技術開発と投資はしてきたが、素材部門などは大企業と手を組む必要がある。環境調和型の素材で社会に還元する製品開発のためには、同じ志を持つ会社と共に力を合わせて開発し、環境にやさしいおむつの資材を開発することで関連産業の発展に大きく貢献していきたい」と抱負を語った。