檜は、球果目のコノテガシワ科に属している木である。原産地は日本であり、韓国でもヒノキと呼ばれることが多い。韓国の済州島と南部地方を中心に分布してはいるものの、原産地が日本の檜を最上級のものとみなす。特に、日本の檜乾燥技術は、他のどの国とも比べ物にならないほどのトップレベルである。檜専門の家具メーカーであるヒノキマリ(代表：イ・ハクヨン)は、日本で育てられ、日本で乾燥した最上級の檜を大量で輸入しそのまま家具として制作しているため、流通段階を減らし、より安値で消費者に販売している。

檜は乾燥技術がとても重要、日本の持つ最高の檜乾燥技術
ヒノキマリの「マリ」は純粋な韓国語であり、頭を意味する。つまり、檜の頭(TOP)、韓国国内において、檜産業をリードしていこうとするイ代表の意思を込めた社名だという。最近の韓国人の日本に対する複雑な感情を気にしたのか、イ代表は少し控えめに話を持ちかけた。「日本産の檜、特に韓国の江原道とほとんど同じ緯度の岡山県や宮崎県の檜は強度が強く、品質も一番良い。当社はこの地域の檜を使っている」
早くから木造住宅を建て住まいとしてきた日本の檜加工技術は非常に優れている。何よりもヒノキを乾燥する技術は類を見ない。中温と低温で長時間乾燥させているため、割れや反りなどの変形が滅多に発生せず、フィトンチッドのような良い成分を保つことができる。このようにしっかり乾燥された檜は、長い月日が経っても、香りが少しずつなくなるだけで、その成分が消えることはない。

最上級の日本産原木の輸入から流通/制作、そして販売まで「One-Stop System」
冒頭でも言及したように、檜で作った家具は、ここ最近非常に高い人気を誇っている。しかし、檜といっても、みんな同じではない。前述の通り、檜の効能を生かすためには、乾燥技術がとても重要となる。ヒノキマリは、檜の家具を専門的に扱い始めた起業当時、韓国産の檜を使っていた。しかし、品質の限界を思い知らされ、それ以来ずっと日本で乾燥された最上級の檜のみを使用し家具を製作している。
ヒノキマリは、韓国において最高品質の檜家具メーカーとして知られている。特に原資材の輸入から家具の製作、流通まで直接行うことで、最高品質の製品を生産することにとどまらず、価格競争力まで確保している。イ代表は、「ヒノキマリは、熟練者が製品を生産しており、製品の品質と持続的な生産性の向上、システム化された品質管理を行うため、直接生産工程を運営している。原木の輸入から製作、流通まで全て内部で運営している。中間の流通段階を踏むことなく、消費者に直接つながるため、合理的な価格で最高の製品を普及することができ、檜の大衆化を率いている」と言及しました。
実際、最近は韓国産の檜製品より、当社の日本産檜製品の方が低廉になるといった特異な現象まで発生している。当社の代表家具であるベッドの一つであるスーパーシングルベッドの値段は、わずか20万ウォン代である。このように、資材の輸入から製作、流通までOne-Stop Systemで進められ、最高品質の檜家具を最も安い値段で供給することで、ヒノキマリは名実相伴う韓国最高の檜専門企業として成長することに成功した。
現在、ヒノキマリは韓国の京畿道ナムヤン州にて展示場と工場、資材倉庫を運営している。最大規模の日本産檜輸入業者でありながら、日本産檜の韓国流通をも行っている。韓国における数多くの家具メーカー、建築業者、インテリア業者が当社から品質の高い檜の資材を購入して使用している。
このように、イ代表のヒノキへの一筋な愛と大衆化のための努力は、日本でもよく知られている。イ代表は、林野庁主催の行事と展示会、各種セミナーに招かれ、韓国を代表する檜専門家として活動している。