（株）メディコスバイオテック、「自然サイズの組換えスパイダーシルクタンパク質」の生産能力を確保 

最近、韓国のバイオ中小企業である(株)メディコスバイオテックが「自然サイズの組換えスパイダーシルクタンパク質」の生産能力を確保することで、産業的な応用性材料として積極的に活用できるようになった。また、スパイダーシルクタンパク質の細胞再生能力を確認する有意な実験結果を次々に確保し、関連業界で大きな関心を集めている。株メディコスバイオテックのキム·スンチョル代表は、「これまでは、自然サイズ（250〜320kDa）の高分子量を持つスパイダーシルクタンパク質を生産することができなかった。しかし、当社では、バイオメディカル材料産業のような高い物性（強度、引張り弾性率など）が求められる産業応用分野や生体適合性など、医療物質に活用できる天然のスパイダーシルクの物性と同じ組換えスパイダーシルクタンパク質の生産技術を確保し、生産能力も向上させた。日本の世界的企業でスパイダーシルクタンパク質を1g作る間に、当社では代謝工学的方法によりタンパク質を増幅させて7gを生産することができる。また、In-vitro試験でスパイダーシルクタンパク質において98%のリカバリーレートを確認し、コラーゲン再生因子2種に対する発現量の増加も確認できた。この他にも、スパイダーシルクタンパク質が創傷に影響を及ぼすメカニズムを解明したが、古典的NF-kBシグナル伝達を促進して細胞の再生に関与する因子の発現が増加するのを観察することができた。現在、コラーゲンの再生を促進する性質を用いた治療剤はない。当社は、スパイダーシルクのタンパク質を用いて壊死が重度の3〜4期の褥瘡治療剤を開発中で、効果と安全線の検証はすべて終了し、第3相臨床を準備している」と述べた。

3度の有効性評価によりスパイダーシルクタンパク質の優れた傷の治癒能力と再生能力を証明

株メディコスバイオテックは3度の有効性評価によりスパイダーシルクタンパク質の傷の治癒能力と組織再生能力に対する高い有効性を確認することができた。すなわち、生体内顕微鏡の画像を通じて欠陥とコラーゲンの再生がキズの内側からすばやく盛り上がるのを確認し、生物学的安定性評価（皮内反応、感作性、急性毒性試験３種）でもいかなる刺激もないことが判明した。第２次有効性評価では、スパイダーシルクタンパク質を「Medi***」、「Duo***」などの類似製品と比較したところ、わずか5日でスパイダーシルクタンパク質を投与した外傷が比較対照群よりもはるかに早く治癒する結果が示され、第3次有効性評価でも5日後に滅菌後に現れる効能を確認することができた。

（株）メディコスバイオテックが集中的に攻略する市場は、難治性創傷市場だが、難治性創傷とは、定められた段階および予測可能な時間内に治癒しない傷のことで、これまで特別な治療剤がなかった。最大の市場である米国の場合、創傷治療のためにはステージによっては費用が$2,000から$150,000まで発生するが、ステージ2の褥瘡治療被覆材は存在するが、ステージ3からの治療剤は皆無の状況だ。株メディコスバイオテックでスパイダーシルクタンパク質を活用した治療剤は、MoAの発掘と動物モデルを通じてステージ3でも高い治療効能が確認され、世界初の生体適合バイオ素材を用いた難治性創傷治療剤(3級医療機器)となるものとの期待が集まっている。