ドラマのように緊迫した100日

水害常襲地帯の古基(ゴギ)橋問題の解決

龍仁特例市イ・サンイル市長の100日は、まるでドラマのように緊迫したものであった。その中でも特に印象的な活躍は、水害常襲地帯の古基橋問題を解消するための過程だ。古基橋は、龍仁特例市の水枝(スジ)区東川洞(ドンチョン、法定名称：古基洞)にある長さ25mの橋である。イ・サンイル特例市長は、すぐに行動に出た。第一に現場点検と活動。猛烈な雨の中、市長は身を以て東川洞のやり手として駆け回った。沈水した住宅の中に積もった土の山を片付け、家具を元通りにするために汗水を流した。第二に、特別災難地域に指定するための取り組みも行った。イ社長は、イ·サンミン行政安全部長官に直接電話をした。東川洞の被害状況について説明し、現場訪問を要望した。その後、この地域は特別災難地域として指定され、水害復旧費の50〜80％を政府から支援されるようになった。水害を被った住民の納税は猶予され、公共料金も減免処理された。第三に、再発防止のための根本的な対策を立てるために取り組んだ。第四に、協同統治と奇跡の誕生。古基橋は、龍仁の東川洞と城南の大庄(デジャン)洞をつなげる橋である。9月末に京畿道庁でキム·ドンヨン京畿道知事、シン·サンジン城南市長とイ·サンイル龍仁市長が業務協約を結んだ。古基橋の沈水問題を解決するために、京畿道と城南市が協力することになった協約であり、イ市長が引き出した成果である。イ市長は、龍仁特例市長に就任した次の日、シン·サンジン城南市長とアン·チョルス 大庄洞地域区の委員に会い、この問題を解決するよう呼びかけた。

メディアは、このような過程を「古基橋の奇跡」と報道した。地域の繰り返される災害を解決するため、全身全霊で走り周り、対話と協力を以て解決法に近づいていくあの姿は、「市政」とはどういうものであって、牧民とはどのようなものかを想起させる風景である。これらがイ·サンイル市長が大胆な実践を通じて見せてくれた初めての姿である。

龍仁を未来のシリコンバレーに

半導体隆盛のための３つの市政骨格

シリコンバレーは、アメリカカルフォルニア州のサン・ジョゼエリアを指す。シリコンは、半導体物質のことだ。現代の電子産業全体は、シリコン産業と言われている。科学技術文明の中心となる電気電子産業の中核要素が半導体だからである。半導体は、世界の心臓であり、韓国経済の心臓でもある。龍仁が韓国で最も重要な都市である理由の一つは、「半導体のスペシャルシティ」であるからだ。龍仁の半導体関連の戦略は、この国の未来産業を左右するキーともいえる。

龍仁特例市長は、「経済の心臓」の活力への責任がある位置だともいえる。韓国のシリコンバレーを構築することは、都市の経済基盤をしっかりと整えることであり、市民の暮らしの水準を画期的に高めるという連鎖効果を生む。イ市長は、龍仁の半導体ベルトを「都市隆盛戦略」のベースとしている。イ市長は、国の注目が集まっているこの巨大事業を、「龍仁隆盛」の一番のチャンスにとらえ、市政力量を集中させてきた。特に、市政のビジョンとして提示した龍仁ルネサンスの一つの軸が、まさに「半導体隆盛」である。最近、米国連邦準備制度理事会の攻撃的な引き締め政策により、K半導体にも衝撃が与えられていて、非常に悪材となっている状況ではあるが、こういう時でこそ龍仁は、最高の基盤施設を綿密に備えるためのチャンスにしていくべきだとイ市長は強調する。

龍と仁のルネサンスに

都市の振興と品格を同時に

龍仁ルネサンスは、龍のルネサンスと仁のルネサンスに分けて考えることができる。半導体隆盛による、都市振興が「舞い上がる龍」のルネサンスであり、その産業の暖かみをもとに、都市の暮らしの質、文化、教育、歴史の価値、アート、生活、スポーツなどの都市品格を高めていくのが「人を愛する心の仁」のルネサンスである。

龍仁の文化隆盛のビジョンは決して、言葉ばかりのスローガンではない。龍仁を韓国のほかの都市から羨望される魅力的な自治体にしたいというのは、イ·サンイル市長の中核ビジョンである。今年に入って、京畿道体育大会や障がい者体育大会など、スポーツイベントを主催することで、高い市民意識と配慮する意識をみせることができ、龍仁にもう一度注目が集まるきっかけとなった。市政の答えは、いつも市民の中にある。イ市長が口癖のようにいうセリフは、ここにも当てはまる。龍仁の住民の心の中にすでに完成している「暮らしと文化の高さ」にふさわしいルネサンスが起きるべきだとイ市長は考えている。

資源を複合的に検討し、「龍仁ルネサンス」市政のコンテンツにしていくイノベーティブなエンジンが必要だ。イ·サンイル特例市長のビジョンは、実践すること(古基橋の奇跡)、繰り広げること(半導体隆盛)、飛翔すること(文化隆盛)につながる、これまでにない龍仁の「未来」だ。私たちは今、そのビジョンの前に立っている。