▲ 未来を担う人材育成の揺籃、「ベンジャミン人間性英才学校」

世界的な教育の変化を受けて未来を担う人材を育成する
「ベンジャミン人間性英才学校」、転換学年制の韓国型教育先導モデルになる
ベンジャミン人間性英才学校は、世界的な教育の変化を受けて未来を担う人材を育成しようとしており、人格の完成と自我の実現を目指し韓国初の高校完全自由学年制のフリースクールとして2014年に設立された。校舎、教科授業、テスト、成績表、宿題の無い学校として有名なベンジャミン人間性英才学校は、生徒が自ら教科目、日課表を決め、希望するプロジェクトを選んで経験してみることで、自己主導力を培い自分の夢を探していく。その代表格とも言えるA Dream Year Projectは、地域社会と世界を学び舎に、様々な出会いと体験活動を行うことで、自分を顧みて夢を探していくベンジャミン人間性英才学校の1年課程のことを意味する。１年間の体験型人間性教育を通じ、自信を取り戻し、相手を思いやる心を育て、世の中に貢献していけるような夢を見つけていく。これは、先進国の教育革新モデルとして挙げられる転換学年制（Transition Year）の韓国型教育先導モデルである。ベンジャミン人間性英才学校は、高等学校を対象にした１年間の完全自由学年制であり、オンラインとオフラインの組み合わせで成り立っている。韓国全国において、18の地域学習館に存在する100人の講師と１,000人余りのアドバイザーが人間性を育み、進路を指導する。

システム化したオンライン管理システムを通じ、新型コロナ禍を乗り越える
ベンジャミン人間性英才学校は、韓国で初めて１年課程の完全自由学年制を導入し、教育系の新しいモデルとして位置づけられた。特に、サイバー大学校並みのオンライン授業管理システムが整えられており、新型コロナ禍によるパンデミック下でも授業やディスカッション、アドバイザーとの出会い、体力向上のための活動、プロジェクトなどをオンライン授業で活発に行っていて、さらに全国14の学習館ではオフラインでの小規模グループ活動も積極的に運営した。2016年には日本においても、ベンジャミン人間性英才学校が開校しており、韓国と日本の生徒が毎年、国際プロジェクトを介して直接交流し合うことで、グローバルリーダーとして成長している。ベンジャミン人間性英才学校は、今後、中国、アメリカをはじめ様々な国に人間性英才学校を開校する計画だ。

「教育の希望を作り上げる」という使命感を持っている
しかしながら、ベンジャミン人間性英才学校が最初から認められていたわけではない。最初は「こんなの学校なんかじゃない」というような意見も少なからずあった。現在は、１期から７期までの卒業生の見せてくれている素晴らしい成果がこのような問いに対する答えとなっている。キム・ナオク校長は“ベンジャミン人間性英才学校のことが知りたいという人がいれば、「自分ならではのストーリを確実に抱くようになる学校だ」と説明している”と付け加えた。
韓国社会において教育とは、決まった形の中でのみ行われるため、政策に対する柔軟性や開放性に欠けていることは否めない。社会が目まぐるしく変化しているからこそ、教育に対する従来の認識を変える必要がある。これに対し、キム校長は“公教育と民間教育との交流が活発に行われてほしい。単純に「一つの学校を運営する」という意味よりは「 教育の希望を作り上げる」という使命感を持っている”とし、“子供たちが本当にやりたい活動をさせることで、何らかの学びをえられるようにする過程こそが未来社会に必要な力量だと思う。教育に携わっている方々が視野を広げてくださればと思う”と語った。ベンジャミン人間性英才学校は、教育界の認識を変えるため、「全国巡回未来人材教育講演会」を毎年開催するなどの取り組みを持続しており、2016年には20代の若者のための「ベンジャミンギャップイヤー課程（卒業生のみ修了可能）」をも新設した。

生徒を韓国教育の希望、未来の希望として育てる
ベンジャミン人間性英才学校では、生徒が希望する通りに時間割と科目が決まる。生徒は音楽やダンス等といった普段あまり触れることのなかった活動のみならず、自己啓発プロジェクト、地域社会に役立つプロジェクト（文化財の掃除、ボランティア活動、環境浄化活動など）、地球全体を思いやるグローバル市民プロジェクトの３段階からなるプロジェクトを随行する。キム校長は“ベンジャミン人間性英才学校は、プロジェクトや体験活動、日課表などを生徒自らが計画し実践する。主導力を学びの基本として考えており、オンラインとオフラインシステムが開校時からしっかり整えられているため、2020年の新型コロナ禍にも関わらず大きな制限なく、生徒たちがちゃんと成長することができた”としながら、“生徒の人間性とクリエイティビティ、自律性と共感能力、地球市民としての精神を養い、韓国教育の希望、未来の希望として育てていきたい”という力強い意志を明かした。今後もベンジャミン人間性英才学校から韓国の中核人材が数多く生まれてくることを願う。