▲ Shinwonhwasung / CEO Choongeun Choi

South Korea’s shoes industry has been growing on Original Equipment Manufacturing. The accumulated technique and knowhow have made a great contribution to national economy and the industry continues to flourish with cutting edge shoe making techniques. Based in Busan, a South Korean shoes specialist group Shinwonhawasung has grown through unsparing research and investment in parts and materials and introduced its own brand Sago Zero last year. The shoes are loaded with ‘multi spike outsole technique’ designed to absorb impact to joints and waist and to prevent the slip. 

Expertise in shoe making

Shinwonhwasung runs production lines in South Korea, China and Indonesia and has made shoes for K2, Black Yak, Kolping and Dunlop. 2,700 employees are working in the 4 separate production lines in the factory in Indonesia alone. Gathering these years of accumulated technique and knowhow in shoe making for global brands, the company recently introduced its own shoe brand Sago Zero. CEO Choongeun Choi said “Sago Zero is loaded with the unprecedented ‘multi spike outsole technique’. If the global shoe brands Nike made a massive growth with its innovative ‘air bag’ technique, we will make the same growth with this cutting edge shoe making technique.”

Patented multi spike outsole technique

The spring housing in the shoes moves freely according to each step and absorbs impact to knees, waist and head. The spikes on the sole also prevent slips on slippery floor. A shoe consists of three soles and you can change soles according to your need. You can also choose a pair of Sago Zero for fishing, boating, running or climbing depending on your purpose. “The similar shoes developed by Japan have this drawback that the spikes are on hold and they cannot function properly when used for a long time or when stuck with foreign bodies. Sago Zero, on the other hand, improved this drawback with flexible spikes and is becoming highly sought after by workers, fishers and climbers for this reason.” In recognition of its technical feat, Shinwonhwasung received the 2019 Korea Excellent Patent Awards held by the Hankook Ilbo. 

Global expansion

Taking the momentum, Shinwonhwasung is working on global expansion by building its third overseas factory on a 66,115 square meter land. The factory will be equipped with production lines for hot melt, TPU, dying and high wave. When completed, the shoes are expected to be supplied to Nike and Adidas. CEO Choi is ambitious to increase yearly sales to 25 billion won ($21 million) this year from the average 15 billion won. Choi has 40 years of expertise in making shoes and is received as a shoe master and a living legend in the Korean shoe making industry. From ‘one touch boa system’ to ‘ceramic and rubber synthesis’ to nanotech ceramics to trek star, the South Korean shoe industry is now moving to the era of multi spike outsole technique of Sago Zero. 

革新的技術で誕生した高機能性靴の未来、『サゴゼロ(SAGO ZERO)』
"Made In Korea"の威信を再び
シンウォン化成(株)チェ·チュングン代 代表

かつて、国内の靴産業はOEM製造方式の輸出における中核的な基幹産業として、国の経済発展に大きく貢献した。そこで蓄積された優れた技術力とインフラは現在まで受け継がれ、国内外を結ぶグローバルネットワーク産業としてその命脈を引き継いでいる。最近、釜山地域を中心として靴産業の育成と発展のために、持続的な素材·部品に関する研究と投資に拍車がかかる中で、昨年発表されたシンウォン化成(株)の自社ブランド「サゴゼロ(SAGO ZERO)」の活躍がひときわ目を引く。特許を獲得した「マルチスパイクアウトソール」技術を適用したサゴゼロの靴は、歩行時の膝関節や腰椎間板ヘルニア、頭の衝撃吸収はもちろん、油や大理石の床、雪道などでの転倒事故を防ぐことができるということで評価されている。 

靴業界の新しい風を巻き起こす「マルチスパイクアウトソール」 

シンウォン化成(株)は国内をはじめ、中国、インドネシアなどに生産ラインを有するグローバル専門企業で、有名ブランドのK2、ブラックヤーク、コルピン、ダンロップなどの靴のOEM生産をしている。特に、インドネシアでは約2700人の従業員が4つの靴製造ラインで世界的なブランドの靴を製造するなど、靴の完成品生産部門において強力な競争力を確保してあり、この20年間、合成皮革や環境にやさしい素材分野のR&Dにも積極的な投資を通じて様々な種類の靴を生産し、卓越した業歴を積んできた。  

昨年、シンウォン化成(株)は自社ブランドとして発売した「サゴゼロ」を市場に発表し、業界の耳目を集めた。何よりも中核技術といえる「マルチスパイクアウトソール」に対する賛辞が絶えなかった。チェ·チュングン代表は、「私たちが開発したマルチスパイクアウトソール技術は、前例のない革新的な技術であると自負しています。約40年前に、ナイキが靴のアウトソールとミッドソール部分に「エアバッグ」を挿入した後に大きな成長を遂げたように、サゴゼロブランドは世界になかった「マルチスパイクアウトソール」で靴業界のトレンドを変えたいと考えています」と述べた。 

特許を獲得した革新的技術の優秀性と拡張性 

マルチスパイクアウトソールを見ると、内部にあるスプリングハウジングが状況の変化に応じて自由に動く。もう少し詳しく説明すると、地面との関係で荷重が伝わったり解除されたりする時に、スプリングハウジングの弾性体の作用で尖った「ピン」がアウトソールの内部に一定の深さ後退したり元の位置に戻る。これにより、通常の歩行の過程で着用者の膝や腰、頭部へ伝わる衝撃の吸収が可能となり、雪道や凍った道などでの転倒事故を根本から防ぐことができるようになった。また、靴底に内蔵されたピンが一定の角度で出入りする構成、あるいは補助ホルダーを付け加える構成を並行することにより、歩行の過程で身体へ伝わる衝撃をより完全に吸収することが可能だ。この他にもサゴゼロの一部の製品はシューズ1足に対して複数のアウトソールを交換しながら使うことができる。3つのアウトソールが構成されており、磯用、船上用、ジョギング用、登山用など、様々な環境に適用できるように作られている。     

限界を克服した独自の技術、グローバルで優位を占める

チェ・チュングン代表の靴人生における力作といえるサゴゼロのマルチスパイクアウトソール技術は、世界有数のシューズブランドが達成できていない技術の限界を克服した製品として評価できる。隣の日本でさえ50年以上にわたって開発に失敗してきた製品を、シンウォン化成(株)独自の技術で製品化に成功したからだ。 
 
チェ代表は「日本で開発された製品は、アウトソールの外部に突き出たピンが固定されています。したがって極寒や雪、氷に長時間露出した時や、固定されたピンに異物がはさまった時に、正常に機能しにくくなります」とマルチスパイクアウトソールの優秀性を改めて強調した。サゴゼロブランドが高機能性安全靴としてだけでなく、磯や船上用の釣り用靴としても脚光を浴びる理由がここにある。   
 
また、チェ・チュングン代表は、このような技術力を認められ、昨年、韓国日報が主催する『2019下半期、韓国優秀特許大賞』に選ばれるという栄誉を手にした。 
 
高級製品完成のための会社挙げての努力

現在、シンウォン化成(株)は主力製品である安全靴をはじめ、ランニングシューズ、登山靴、釣り用靴などにもマルチスパイクアウトソールを搭載している。また、ドイツの高機能性生地を用いて防水および防風機能を適用しており、アメリカ、ヨーロッパ、日本などの有名ブランドから積極的なオーダーを受けている。
 
今後、2万坪の敷地に建設される海外第3工場に、ホットメルト、TPU、ノーソー、捺染、高周波などの生産ラインが構築されれば、ナイキ、アディダスなど有名スポーツブランドにも納入する予定だ。
 
このようにシンウォン化成(株)は、、既存のグローバルなシューズブランドのOEM生産体制をそのまま維持しながら、サゴゼロブランドのローンチにより、新たに拡大した市場が米国と欧州、国内市場へとつながっていく見通しだ。 チェ・チュングン代表は「アメリカの有名な高機能性素材メーカーのライセンスを取得して防湿や保温まで加えたサゴゼロの高級製品ラインナップを構築して国内で生産するのが、今年の第一目標です」と抱負を語り、これを通じて、通常150億ウォン規模の年間売上げが250億ウォンに拡大する見込みだという。

まだ終わらない彼の誇り、"Made In Korea"

一時、グローバルなシューズブランドの生産基地だった釜山地域が最近、靴産業発展のための様々な形の試みを推進し、過去の栄光を再現している。 シンウォン化成(株)のチェ・チュングン代表は、やはり過去に韓国の靴産業の復興をリードした歴史の現場の中で、より良い製品に対する研究と生産に取り組んできた「靴職人」だ。
 
チェ・チュングン代表は、「過去の世界最高の靴生産宗主国としてのプライドを守りたい」と述べた。この40年間、靴工場で技術を身につけ、材料から設計に至るまでの全過程を自ら体得したその情熱によって誕生したサゴゼロブランドの未来を、同時代に苦楽を共にした釜山地域の靴職人と共に夢見たいと語った。 
 
韓国靴メーカーの成功事例として『ワンタッチボアシステム』のハクサン、『セラミック&ゴム素材合成』のナノテックセラミックス、『第4次産業革命技術』の(株)トレックスターなどが挙げられることが多い。今後、韓国靴産業の発展可能性を評価する基準は、シンウォン化成(株)の『マルチスパイクアウトソール』のサゴゼロブランドになることであろう。